抗酸化作用とは

抗酸化作用とは、体の中で増えすぎた活性酸素の働きを抑え、細胞が酸化によるダメージを受けにくくする働きのことです。

活性酸素は悪いものというイメージがありますが、体の中で自然に作られるもので、細菌などから体を守る働きもあります。ただし、増えすぎると細胞に負担がかかり、酸化ストレスと呼ばれる状態につながります。

肌の面では、紫外線、乾燥、生活習慣の乱れなどによって酸化ストレスが増えると、くすみ、ハリ不足、シミ、シワなどが気になりやすくなることがあります。

抗酸化作用を簡単にいうと

抗酸化作用は、体や肌が「さびる」のを防ぐような働きとして説明されることがあります。

鉄が空気や水に触れるとさびるように、私たちの体の中でも酸素を使う過程で酸化が起こります。もちろん人の体は鉄とは違いますが、イメージとしては「酸化による負担を抑える働き」と考えると分かりやすいです。

抗酸化作用は、体の中で作られる酵素や、食べ物に含まれるビタミン・ポリフェノールなどによって支えられています。

活性酸素とは

活性酸素とは、酸素から作られる反応しやすい物質のことです。

私たちは呼吸によって酸素を取り入れ、その酸素を使ってエネルギーを作っています。その過程で、活性酸素は自然に発生します。

活性酸素は体にとって必要な面もありますが、増えすぎると細胞やたんぱく質、脂質、DNAなどに影響を与えることがあります。

酸化ストレスとは

酸化ストレスとは、活性酸素が増えすぎたり、抗酸化の働きが追いつかなくなったりして、体に負担がかかっている状態のことです。

酸化ストレスは、紫外線、喫煙、大気汚染、強いストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどで増えやすくなると考えられています。

肌にとっても酸化ストレスは負担になりやすく、乾燥、くすみ、ハリ不足などの原因のひとつになることがあります。

活性酸素が増えやすい原因

活性酸素は、日常生活の中でも増えやすくなることがあります。

代表的な原因には、紫外線、喫煙、過度な飲酒、睡眠不足、強いストレス、食生活の偏り、激しすぎる運動などがあります。

すべてを完全に避けることは難しいですが、紫外線対策をする、睡眠を整える、野菜や果物を意識して食べるなど、できるところから見直すことが大切です。

肌と抗酸化作用の関係

肌は毎日、紫外線、乾燥、摩擦、空気の汚れなどの刺激を受けています。

特に紫外線は、肌の酸化ストレスを増やしやすい大きな原因です。酸化ストレスが続くと、肌のハリやうるおいを保つ働きに影響し、シミやシワが目立ちやすくなることがあります。

抗酸化作用を意識したケアは、肌をすこやかに保つための土台になります。

抗酸化作用のある栄養素

抗酸化作用に関係する栄養素には、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン、セレン、ポリフェノールなどがあります。

ビタミンCは野菜や果物、ビタミンEはナッツ類や植物油、ベータカロテンは緑黄色野菜に多く含まれます。ポリフェノールは緑茶、カカオ、ベリー類、大豆などに含まれます。

ひとつの食品だけに頼るより、いろいろな食材を組み合わせてとるほうが、栄養バランスを整えやすくなります。

抗酸化作用のある食べ物

抗酸化作用を意識するなら、色の濃い野菜や果物を食事に取り入れると分かりやすいです。

例えば、トマト、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、パプリカ、ほうれん草、ブルーベリー、いちご、キウイ、みかんなどがあります。

そのほか、緑茶、大豆製品、ナッツ類、鮭、卵、玄米なども、抗酸化に関わる栄養素をとるうえで役立ちます。

食事で意識したいこと

抗酸化作用を意識するときは、「これだけ食べればよい」という考え方ではなく、食事全体のバランスを見ることが大切です。

野菜、果物、たんぱく質、海藻、きのこ、発酵食品などを組み合わせると、体に必要な栄養をとりやすくなります。

甘いものや脂っこいものを完全に禁止する必要はありませんが、偏りが続くと肌の調子にも影響しやすいため、続けやすい範囲で整えていきましょう。

サプリメントとの付き合い方

抗酸化作用をうたうサプリメントはたくさんありますが、サプリメントをたくさん飲めば健康や肌が必ず良くなるわけではありません。

抗酸化成分は、食品の中ではほかの栄養素と一緒に働いています。高い量をサプリメントでとる場合、体質や薬との相性によっては注意が必要なこともあります。

基本は食事からとることを考え、サプリメントは不足が気になるときの補助として使いましょう。持病がある人や薬を飲んでいる人は、医師や薬剤師に相談すると安心です。

抗酸化化粧品とは

スキンケアでは、ビタミンC誘導体、ビタミンE、ナイアシンアミド、フラーレン、アスタキサンチン、ポリフェノール系成分などが、抗酸化を意識した成分として使われることがあります。

これらの成分は、肌のキメやハリ、くすみが気になる人に選ばれることがあります。ただし、化粧品は医薬品ではないため、肌悩みがすぐに治るものではありません。

成分だけで選ぶより、自分の肌に刺激が出ないか、毎日続けやすい使用感かを見ながら選ぶことが大切です。

紫外線対策も抗酸化ケアになる

肌の酸化ストレスを減らすうえで、紫外線対策はとても大切です。

抗酸化成分入りの美容液を使っていても、日焼け止めを使わずに紫外線を浴び続けると、肌への負担は大きくなります。

朝のスキンケアの最後に日焼け止めを使い、外出時間が長い日は塗り直しも意識しましょう。帽子や日傘を組み合わせるのもおすすめです。

睡眠とストレスも見直す

睡眠不足や強いストレスが続くと、体の調子だけでなく肌の調子も乱れやすくなります。

抗酸化作用を意識するなら、食事や化粧品だけでなく、睡眠、休息、軽い運動なども大切です。

完璧な生活を目指す必要はありません。まずは夜更かしを減らす、湯船につかる、深呼吸するなど、続けやすいことから始めましょう。

喫煙と過度な飲酒に注意する

喫煙は酸化ストレスを増やしやすく、肌のハリや透明感にも影響しやすい習慣です。

また、飲酒も量が多くなると睡眠の質や栄養バランスに影響することがあります。肌のためだけでなく健康全体のためにも、喫煙や過度な飲酒は見直したいポイントです。

自分だけで変えるのが難しい場合は、医療機関や専門家に相談する方法もあります。

抗酸化作用で気をつけたいこと

抗酸化作用は大切な働きですが、「抗酸化=多ければ多いほどよい」とは限りません。

体の中では活性酸素にも必要な役割があります。また、抗酸化成分を高用量のサプリメントでとることが、必ず健康に良いとはいえない場合もあります。

食品、睡眠、紫外線対策、スキンケアをバランスよく整えることが、無理のない抗酸化ケアになります。

毎日続けやすい抗酸化ケア

抗酸化作用を意識したいときは、まず日常の基本から整えるのがおすすめです。

色の濃い野菜や果物を食べる、日焼け止めを使う、しっかり保湿する、睡眠をとる、たばこを避ける。このような小さな積み重ねが、肌と体の健康を支えます。

難しいことを一気に始めるより、毎日続けられることから取り入れていきましょう。

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