敏感肌のスキンケア
敏感肌とは、化粧品がしみる、赤みやかゆみが出やすい、乾燥しやすいなど、刺激に反応しやすい状態を表す一般的な言葉です。ひとつの病名ではなく、乾燥、かぶれ、湿疹など別の原因が隠れていることもあります。
肌が不安定なときは、成分をたくさん足すより、刺激のきっかけを減らし、使い慣れた保湿を続けることが基本です。
敏感に感じる日は、洗顔・保湿・紫外線対策の3つへ絞ります。
「無添加」「自然由来」「敏感肌用」という表示だけで、すべての人に刺激がないとは限りません。
新しい商品はひとつずつ、小さな範囲から試し、赤みやかゆみが出たら使用を中止します。
この記事の目次
敏感肌のサインを整理する
| サイン | 最初にすること |
|---|---|
| 洗顔後につっぱる | 湯温、洗顔時間、洗顔料の強さを見直す |
| 化粧品を塗るとしみる | 新しく加えた商品を止め、使い慣れたケアへ戻す |
| 赤みやかゆみが続く | 重ね塗りで隠さず、皮膚科へ相談する |
| 季節の変わり目だけ不安定 | 商品を一気に変えず、保湿量を少しずつ調整する |
敏感になりやすいときの洗顔
- 熱いお湯を避け、ぬるま湯を使う
- 洗顔料は指先でやさしくなじませる
- スクラブ、洗顔ブラシ、強い拭き取りを休む
- タオルはこすらず、軽く押さえる
- 洗顔は朝晩と、たくさん汗をかいた後を目安にする
洗った直後から強くつっぱる場合は、保湿剤を増やすだけでなく、落としすぎていないかを先に確認します。
保湿は少ないアイテムで組み立てる
化粧水がしみるとき
何度も重ねず、いったん使用を止めます。化粧水を使わなければならない決まりはありません。肌に合う乳液やクリームなど、少ないアイテムで乾燥を防ぐ方法もあります。
乳液・クリームの選び方
毎日無理なく使えることを優先します。香りや美容成分の多さより、塗った後に赤み、かゆみ、強いヒリつきが出ないかを見ます。乾燥する部分だけに薄く重ねてもかまいません。
日焼け止めが刺激になるとき
商品を変えるだけでなく、帽子、日傘、衣類、日陰も組み合わせます。日焼け止めを塗った直後に強い刺激が出る場合は洗い流し、同じ商品を無理に使い続けないでください。
新しい化粧品を試す方法
米国皮膚科学会は、腕の内側など目立ちにくい小さな範囲で、通常の使用法に近い形で7〜10日ほど試す方法を案内しています。洗い流す商品は、説明に書かれた時間だけ肌にのせます。
- 新しく使う商品は一度にひとつにする
- 腕の内側など小さな範囲で試す
- 赤み、かゆみ、腫れが出ないか確認する
- 反応が出たら洗い流し、使用を中止する
自宅での確認で問題がなくても、顔で絶対に反応しないとは限りません。過去に強いアレルギー反応があった人は、自己判断で試さず医師へ相談してください。
表示だけで決めないためのポイント
「無香料」と「香りがしない」は同じとは限らない
香りを感じにくくするための成分が含まれる場合もあります。香料で反応した経験がある人は、表示や全成分を確認し、分からない点はメーカーへ問い合わせましょう。
「自然由来」でも刺激は起こりうる
植物由来やオーガニックという言葉だけで、アレルギーや刺激が起こらないとは判断できません。これまで合わなかった成分があれば記録しておくと選びやすくなります。
高価な商品ほど低刺激とは限らない
価格と肌への刺激は別の問題です。少量で試せる、無理なく続けられる、相談窓口が分かるといった点も確認します。
皮膚科へ相談したいサイン
- 赤み、かゆみ、痛みが続く、または広がる
- まぶたや唇が腫れる
- 水ぶくれ、じゅくじゅく、ひび割れ、出血がある
- 同じ商品で何度も反応する
- 何もつけていなくても症状が続く
敏感肌だと思っていても、接触皮膚炎など治療が必要な状態の場合があります。長引く症状を化粧品だけで解決しようとしないことも大切です。
参考にした情報
- American Academy of Dermatology Association: How to test skin care products
- American Academy of Dermatology Association: Dermatologists’ top tips for relieving dry skin
- American Academy of Dermatology Association: Face washing 101
保湿剤を選ぶ前に知っておきたいこと
成分名や「敏感肌用」という表示だけで決めずに、保湿の役割や使い方も整理したい方へ。次の2記事は、商品一覧ではなく基礎知識をまとめたページです。
成分の違いを知りたい方へ。「保湿成分の選び方」では、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどの役割と、全成分表示を見るときの注意点を説明しています。
乳液とクリームで迷う方へ。「クリームについて」では、それぞれの役割、使い分け、朝と夜の使い方を紹介しています。
