ターンオーバーとは
肌の新陳代謝、皮膚細胞の生まれ変わりを肌のターンオーバーといいます。
皮膚細胞とは、肌の一番表面にある 表皮 のことで、ターンオーバーはこの部分で行われます。
皮膚は
・表皮 ・真皮 ・皮下組織 からできていて、
表皮を細かく分けてみると、
・基底層 ・有棘層 ・顆粒層 ・角質層 の4層に分けられます。
基底層で新しく生まれた基底細胞が
↓
有棘層(有棘細胞)
↓
顆粒層(顆粒細胞)
↓
角質層(角質細胞)
という順番で、形を変えながら肌の表面に押し上げられていきます。
この表皮の生まれ変わりがターンオーバーです。
ターンオーバーにかかる日数
ターンオーバー周期には個人差がありますが、
年代別ターンオーバーの日数は以下のようになっています。
・10代 約20日
・20代 約28日
・30代 約40日
・40代 約55日
・50代 約75日
・60代 約90日
年を重ねるごとにターンオーバーの周期が長くなります。
ターンオーバーの乱れる原因
なぜターンオーバーは乱れるのか。
原因がわかれば予防や対策ができますが、
ターンオーバーが乱れる原因はいくつかあります。
- 洗いすぎ
- 強い成分のスキンケア
- ピーリング
- 紫外線
- ホルモンバランスの乱れ
- 加齢
- お肌の老化
- お肌の乾燥
- 酸化
- 糖化
- ストレス
- 睡眠不足
- バランスの悪い食生活
- 身体の冷え
- 喫煙
- 気温や気候の変化
などの原因があります。
ターンオーバーが乱れるとどうなる?
ターンオーバーの周期が乱れると
・肌がくすみ、なんとなく暗く見える
・肌が硬くなり、化粧水などが浸透しにくくなる
・シミやシワなどができやすくなる
・乾燥や肌荒れなどを招いてしまう
など、多くの肌悩みが出やすくなってしまう可能性があります。
ターンオーバーが早すぎる場合
ターンオーバーが早くなることで、未熟な状態の細胞が、肌の表面(角質層)に出てきてしまうため、ダメージを受けやすくなってしまい、肌荒れなどができやすくなります。
ターンオーバーが早くなりすぎることで起こる肌トラブルは
- 毛穴の黒ずみ
- 角栓が目立つ
- お肌がテカる
- ニキビができる
- お肌が敏感になる
ターンオーバーが遅すぎる場合
ターンオーバーが遅くなることで、本来は自然に剥がれるはずの古い角質(老廃物)がいつまでもはがれず、お肌の表面を覆ったままになり、
角質が厚くなる(角質肥厚)ことで古い細胞がお肌に留まって出ていかないため、新しい細胞がつくられにくくなります。
ターンオーバーが遅いことで起こるトラブルは
- くすみがちでキメも乱れている
- 表面がごわついてメイクのノリが悪い
- 急にシミが増えたり、濃くなってきたように感じる
- 擦り傷や切り傷が治りにくい
などは、ターンオーバーが遅くなっているサインです。
多くの人は、ターンオーバーが遅くなっていると思いがちですが、自分の肌に合った正しいスキンケアができていないことで、ターンオーバーを必要以上に早めてしまっている場合もあります。
細胞の働きが弱まると、ターンオーバーが遅くなりますが実際はターンオーバーが遅いという人はあまりいません。